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更新履歴、拍手の返信、時に明星について鬱陶しいほど語ってみる
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 ほぼ半月ぶりです。ご無沙汰しすぎでごめんなさい。ツイッターさんで遊んだり更なる浮気ジャンルに妄想脳の活動の大半を奪われたりして四苦八苦してました。
 この別館の次の更新は明星アンソロ原稿提出後になる予定です。多分普通の戴翠になります。ギャグかシリアスかはまだ考えてませんが。そしてその後に、例の中編を立ち上げようと画策中。頑張ります。


 それはそれとして、とっても今更で誰も気にしてないかもしれないけど、『空の手』の裏話を短くチョロッとします。
 裏話の内容は、『空の手』でサラッと出しておきながら作中でも後書きでも何のフォローもしなかった件についてです。ええ、うっかり忘れてました。何の事か気になったあなた、「ああ、あれか」と何となく心当たりのあるあなた、下記リンクテキストよりどうぞ!


 その前に。
 拍手ありがとうございました!


 今回はメインタイトル、各話タイトルについては一切言及しません。そこは解説せずとも分かっていただけていると思うので。ストーリーに関しても同様です。
 解説すべきは、この一点のみ。

 ・燕青の幼名について

 この中編『空の手』の最初の方から出てきた、明星と北方水滸しか水滸伝に触れた事のない方には「?」な固有名詞、小乙。
 これは何なのか、作中でも後書きでもちゃんとフォローしていなかったので、ダラダラと今更な話をしていきます。
 まず小乙という単語の出所。大体予想されているとは思いますが、原典です。原典において燕青は、時々「小乙」と呼ばれているんです。
 しかしこの「小乙」が燕青を表わす何に当たるのか、原典でもフォローされていないのです。燕青の幼名なのか、字なのか、排行の一種なのか。
 絵巻水滸では排行あるいは幼名として解釈されている様子。絵巻燕青には兄がいて、この兄の呼び名が「大甲」、燕青が「小乙」。甲乙丙のあの順番で、「小乙=二番目」と解釈したようです。燕青、兄弟順は一番目って原典で明言されてるんですけどね!
 北方水滸では「小乙」について言及されておらず、簾屋が記憶している限り、他の翻案などでも原典以上の解釈は見られません。唯一、『ネリヤカナヤ』において「小乙=下男の通称」というような解釈がなされていたかと。
 ともあれこんな感じで、「小乙」の解釈はいまいち統一されておらず、翻案作家によっては華麗にスルーされていたりするのですよ。
 これらを踏まえて。
 とりあえず『空の手』において、私はこの「小乙」を、「燕青の親(学なし)が適当につけた幼名」と解釈しました。
『空の手』における燕青の親は農民ですが、当時の農民の識字能力というのは、自分の姓と数字が書ければいい方だそうで。阮三兄弟の名前があれなのは、彼らの親が漁師で、それほど学を必要としなかったからかもしれません。
 適当につけた名なので、燕小乙少年を立派に育てたい盧俊義小父さんとしては改名に踏み切るしかなかった。貴公子としてお偉方と渡り合っていくかもしれない子の名が「小乙」じゃ、いくら何でも体裁が悪いしね。
 そんな盧俊義小父さんによって、燕青君は燕青という綺麗な名をつけられたのでした。めでたしめでたし?


 何かちょっとグダグダしましたが、解説、とりあえず終了!
 質問ご指摘どんと来いというわけで、お付き合いありがとうございました!
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