オリジナル水滸について語ってみる ５

　いやぁ、前回の簾屋式水滸の語りから随分間が開いた気が。
　それもこれもこの男が悪いんだ！　チクショウ、愛が溢れすぎてまとまらねぇ！
　そういうわけで、久しぶりに語ってみるよオリジ水滸！　気になっちゃう暇でコアなあなたは下記をレッツ・クリック！

　前回までは明星にも登場していた方々だからここをお読みの方にも興味を持っていただけたでしょうが、今日のこの方は明星には（嘘予告も含めて）欠片も登場しなかったから興味もへったくれもありゃしねぇ。
　それにしても、明星でも北方水滸でも水軍は不遇だなぁ……というわけで、本日は簾屋の愛が止まらないこのお方。


　　　天寿星　混江龍　李俊

　・意外と若い二十八歳で、男性のまま続投プリーズ
　・侠客。簾屋式李俊さんを一言で言い表わすなら、この言葉しかない
　・自分の流儀に合わない事は絶対にやらないけれど、気に入った人間にはとことん肩入れするし、手助けもする。簾屋式李俊さんは好漢です
　・まあ要するに、李俊さんはあの阿呆の晁蓋君をどういうわけか気に入っちゃったわけですね。で、自分の手下でついてきたい奴を引き連れて梁山泊に参加、と
　・でも一度でも晁蓋君が李俊さんの流儀に合わない事をしようものなら、李俊さんはいつでも離脱する。そういう暗黙の了解が、晁蓋君と李俊さんの間で為されていたりします
　・だから簾屋式李俊さんは晁蓋君にも宋江お嬢様にも心酔しているわけではなく、気に入った奴が何かやってるから手助けしてる、くらいの感覚で梁山泊にいます。そんなだから、特に水軍江南組（李俊、童威、童猛、張横、張順、その他）はいつ離脱してもおかしくなく、そこが呉用先生にとって頭の痛いところらしい。簾屋式李俊さんが率いる水軍は、梁山泊にとってなくてはならない存在です
　・だから李俊さんもいてくれないと困る人物なわけですが、そこはそれ、晁蓋君が頑張るんです
　・まあ具体的に何を頑張るかと言えば、会話。意思疎通が取れてないのが一番怖い、って事で、簾屋式晁蓋君は李俊さんとよくお喋りします
　・梁山泊のこれからとか晁蓋君のしたい事とかコイバナとか
　・そうです。ここが李俊さんが総頭領の恋を応援する会略して総援会に入っている所以です
　・簾屋式では、李俊さんと晁蓋君は似ています。器の大きさとか人望の集めっぷりとか惚れた女に厄介な兄貴がいるところとか
　・だから李俊さんとしては、自分とよく似た恋愛傾向をしている晁蓋君に、自分と同じ轍を踏んでもらいたくないそうな
　・そういうわけで、李俊さんは常々晁蓋君にこう言ってます。李俊「いいか総頭領、あんたは俺みたいな間違いするんじゃないぞ。一生言われるからな、義兄に」晁蓋「……あんた何やったんだよ」何か面倒な事をやったらしいです
　・何か面倒な事をやったので、件の義兄とは顔を合わせるといつも喧嘩です。正確に言えば、義兄氏が一方的に突っかかってきて李俊さんは受け流して嫁が介入して嫁勝利、とそういう寸法なんですが
　・あ、書くの忘れてた。うちの李俊さん、既婚者です
　・子供もいます。男の子が二人
　・で、嫁は誰か？
　・小遮攔・穆春です（あ、当方の穆春は女性です）
　・つまり厄介な義兄氏は没遮攔の穆弘という人です
　・そんな厄介な義兄の妨害は日々激しくなる一方だが、李俊さんご一家は仲がいいです。先日も、まだ赤ん坊の次男坊を背負って李俊さんが聚義庁の会議に出ていました。真顔で。聚義庁会議に出る幹部が誰も突っ込めなかった
　・背が高くて眼光鋭い男前がそんな事やってんです。簾屋もどう突っ込んでいいか分かりません
　・李俊「嫁が忙しくて面倒見れねぇ、っつってんだ。親父が息子の面倒見るのは当たり前だろうが」こういう事をサラッと言っちゃう人でもある簾屋式李俊さん
　・呉用先生が李俊さんの爪の垢を晁蓋君に飲ませようと本気で画策しているらしい。誰か止めろ！


　次回オリジ水滸語りは、簾屋の頭が可哀相なせいで女性化のみならず李俊さんの嫁になってしまった穆春女史でお送りします。
　天コウから一気に地サツに行くが気にしない。