生まれてきてくれてありがとう

　って、他者肯定の言葉としては最上級だと思う。


　更新：翠蓮ちゃん誕生日おめでとう中編『いてくれて、ありがとう』第三話Ｕｐ


　そんな主旨の翠蓮ちゃん誕生日中編でした。
　ちなみに第一話、第二話は現在ネット上から削除してあります。でも明日か明後日には小説ページに全部載せます。見逃してしまった方は次回更新をお待ちください。


　では、中編の解説をちょっとばかり。
　でもその前に――拍手ありがとうございますー！

　靖康の変の時に時遷さんとか林さんとか花和尚、そしてボスが生きてるわけないんですけどね（百八人の三分の二以上が、一一二一年の方臘の乱前後でバッタバッタと死ぬゆえ）。でもそこはそれ、妄想って事で。

　明星開始（一一一二年）から十四年ほど経っており、戴宗さんと翠蓮ちゃんはとっくに結婚、既に子供が三人生まれ、これからちんまいのがもう一人生まれるよ、って事にしてしまいました。
　戴宗さんも三十路前後、いい加減自分を客観視する事くらい出来てるでしょう。というわけで、十六歳の時と性格が随分変わってます。仕様です。何か色々丸くなった大人戴宗さんって、見てみたくないですか？　――え？　それよりそんな風になった過程を書け？　はっはっは、むしろ私が読みたいのでどなたか書きましょうよ。
　翠蓮ちゃんとは多分ラブい事になってると思います。「恋女房」とか書いちゃいましたしね。
　恋心を自覚し、くっついてからは、むしろ戴宗さんの方がベタ惚れだといい。
　けれどその頃には翠蓮ちゃんも人間的に大分成長し（と言うか替天行道の濃いメンバーに駄目な感じに慣れてしまって）、早々戴宗さんに主導権を取られなくなっていればいい。
　むしろいつの間にか尻に敷いていればいい。
　でもってそれを見た林さんが「義賊……君も随分、変わってしまいましたね……」と何か嬉しいんだか悲しいんだか情けないんだか笑いたいんだかよく分からない涙でも流せばいい。

　ちなみに最終的に女性の方が強くなるのは、一次・二次に限らず簾屋が書く男女カプ物の典型です。


　さぁーて、次は『ファントムペイン』か林扈かなー。