更新履歴、拍手の返信、時に明星について鬱陶しいほど語ってみる
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
昨日突発的に全三話同時Upした中編『カオスの蝶』、後書きではやらなかった補足的な話をボソボソやっていきますよー。
うっかり気になっちゃったあなたは下記からゴー!
うっかり気になっちゃったあなたは下記からゴー!
と言っても、今回補足説明しなきゃいけないのは主にこの話。
・メインタイトル、及び各話タイトルについて
後書きをお読みくださったならもう一目瞭然かもしれませんが、ネタ元は全部カオス理論です。
第一話『反転せらるフリクエンシー』。
タイトルの意味は、実はそのまんま「1/f」だったりする。
というのも、「frequency」は周波数の事。つまり「1/f」のfの部分の正式名称がこれです。つまりこのタイトル、何かすごく深い意味がありそうだけど実は特に意味がないんだよ! 第一話中に1/fの揺らぎについての言及があるってだけ。だからこのタイトルってのはいくら何でも安直だぜ簾屋!
第二話『崩壊造形の相似』。
これはフラクタルの事です。フラクタルの語源はラテン語のfractus(「壊れる」という意味の動詞の形容詞形)。そしてフラクタルは拡大した一部分と離れて見る全体の形が似ている事を言いますから、まあつまりはそういう事です。
第三話『蝶と嵐』。
これはちゃんとした説明が必要かしら。
有り体に言えば、バタフライ・エフェクトの事です。
バタフライ・エフェクトというのは「中国の蝶のはばたきがアメリカにハリケーンを起こす」とも説明される、ミクロの現象が巡り巡ってマクロの規模にとんでもない影響をもたらす現象(理論?)です。まんまカオス理論ですね。
そしてメインタイトル『カオスの蝶』。これもバタフライ・エフェクトから持ってきました。
世界を動かす非線形の法則、カオス理論に気付いてしまった樊瑞には嵐さえも起こしてしまう蝶が似合う。これはまあ、簾屋のイメージなんですが。
・キャラクターについて
まず樊瑞。
何でこんなキャラになってしまったのか、簾屋はこのネタを思いついたその時の私に小一時間くらい問い詰めたい。
いや、正直何でこうなったのかよく分からないのですよ。多分後書きにも書いた通り、「どうせ普通の悪人チック樊瑞なら他の方が書いてくださるから、私は何かこう、変な思想に目覚めてしまった電波で行こう」とか何とかそんな風に思ったんだと思います。バッカじゃないの?
最初は公孫勝の事を普通に気遣う普通の兄弟子だったんですが、路線変更で公孫勝の事を煙たく思いながらも本当は気遣ってやっているツンデレ兄弟子になりました。何それ、新ジャンル?
続いて公孫勝。
書いておきながら未だにこいつのキャラが掴めない。
原典じゃ樊瑞よりもずっとずっと上手の道士のはずなのに、明星じゃ何故か樊瑞の弟弟子……その事実について私はもうどうすればいいやら。
でも一応公孫勝に関するイメージはあります。
樊瑞は『カオスの蝶』にて真理を意識し、それを知ったと認識しましたが、公孫勝は多分、無意識的に知って、しかし知ったという事を自覚しないままでいるタイプだと思います。
や、老子様が「知ったと意識しない奴の方がすごいんだぞ」的な事をおっしゃっていましたから。
何のこっちゃと思われるかもしれないけれど、私の中ではそんなイメージ。意識しないまま真理を知り、意識しないままそれを体現できる。公孫勝はそんな奴じゃあないかしら。
つまり樊瑞が秀才タイプなら公孫勝は天才タイプ。そんな感じ。
そんな公孫勝が兄弟子と再会した時どうするか。ストーリーラインが出来ていないわけではないけれど、誰か読みたいですか?
何故か登場してしまった原典キャラその一。羅真人様。
樊瑞が公孫勝の兄弟子という設定だから、つまりこいつも羅真人様門下なのだろうなという至極当たり前な推測の元、ご出演いただきました。ありがとうございます羅真人様。
原典じゃ高唐州編で梁山泊軍の苦境を知りながら公孫勝の下山を許してくれないいけずな爺ちゃんなんですが、それじゃ話にならないのでここでは真理を知った樊瑞を送り出す愛情深い師匠になっていただきました。
でも多分、この人のモットーは「可愛い子には旅をさせろ」とか「獅子は我が子を千尋の谷に突き落とす」とかなんだと思う。だって、実は樊瑞の進んだ道って相当の茨道だもん。それを追いかける公孫勝の歩む道もね。
何故か登場してしまった原典キャラその二。何玄通氏。
原典じゃただ石板の文字を読むためだけに登場した方なのに、何故か羅真人様門下に大昇格。何でそうなったか。
……ご存知の方はご存知かもしれませんが。
実は、絵巻水滸の何玄通は羅真人様門下なんですよ。
それを
とりあえず補足しとかなきゃいけなかったのはこれくらいかしら? 他にも出てきたらパート2行きます!
この記事にコメントする