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更新履歴、拍手の返信、時に明星について鬱陶しいほど語ってみる
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 それは魔の領域ツイッターさんでの事。
 某R様が、『翠蓮受け10のお題』というものを作成されまして。
 そうしたら某Y様が、それで小話を十本書かれまして。

 それを見て簾屋の創作魂に火がついた!(←馬鹿)

 というわけで、今日から(ほぼ)十日連続で投下するよ、『翠蓮受け10のお題』ブログ小話!
 お題制作者である某R様こと莉子様と、翠蓮嬢を愛する全ての翠蓮スキー様にこれらのお話を捧げます。返品不可ですので受け取り時にはご注意ください。

 それではお題小話、参りましょう。
 本日のお相手は、皆大好き・戴宗さんだよ!



1.遠雷



 遠くから、雷鳴が聞こえてきた。

 格子のはまった窓から見える空は既に不穏な暗さ。遠からず雨がやってくるだろう。翠蓮は、彼女の膝を枕に寝台の上で身を丸める戴宗に声をかけた。
「あなた」
「……んー?」
「雷が、鳴っています」
「……ん」
「雨が降りそうです」
「……ん」
「洗濯物、入れなくちゃ」
「……んー……頑張れ」
「どいてください」
「無理」
 翠蓮の口から思わず溜め息が漏れた。任務続きでくたびれて帰ってきて、彼らしくなく昼食も取らずに寝室に引っ込んで、せめて何か食べさせなきゃと粥を持ってきたら――これである。
 すると、膝の上の戴宗の頭がモゾリと動いた。翠蓮の体に、更にすり寄る。
「……なぁ、翠蓮」
「はい」
「俺で、良かったか?」
 翠蓮は一瞬きょとんとし――
 それから、プッと吹き出した。
「何を今更」
「そうか」
「ええ。あなたは?」
「それこそ今更だ。笑えねー」
 とか言っておきながら、その口の端は僅かに持ち上がっている。くくくと二人の笑い声が重なって、
「……あ」
 それまで閉じているのだか閉じていないのだか判然としない細さでいた戴宗の目が、不意に開かれた。丸くなった。翠蓮もまた目を丸くする。戴宗の様子に、ではなく、戴宗と同じ変化を受けて。
 見下ろす翠蓮と、顔を上げた戴宗は、視線をかわした。
「……蹴ったな」
「蹴りましたね」
 またくくくと笑って、戴宗は翠蓮の目立ち始めた腹に耳をつける。

 遠雷が、また鳴った。


§



 何度でも言いましょう。簾屋は夫婦戴翠が大好きです。
 というわけで結婚後の戴翠、第一子妊娠中のお話。お腹の中にいる暴れん坊は長男・戴信君ですよ。
 結婚する頃には、戴宗さんはきっとそこそこ普通に笑えるようになっていると思う。
 でもって普通に膝枕を要求したりデレたりすると思う。
 そんなわけでデレ戴宗さん。お前ツンはどこにやった。拾ってこい!
 ところで、こういう話なら笑い声は「くすくす」の方が可愛いのだけれど、戴宗さんが「くすくす」は悲しいほどに似合わなかったので「くくく」になりました。旦那が家に帰る頃に必ず死んだフリをする女房か。


 明日のお相手は林冲だよ! でも簾屋が書くのは全部戴翠前提だから、皆、そんなに期待しちゃ駄目だからネ☆
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