更新履歴、拍手の返信、時に明星について鬱陶しいほど語ってみる
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ブログ小話投下連続投下企画の途中ではありますが、ここで突発的更新のお知らせです。
更新:『書架』に『前夜』Up
ツイッターにて由良さんよりリクエストいただいたお話です。
リクエストは「戴翠に洪信パパを絡めて」なので気合いでパパの誕生日に上げたのですが、しかしこれは由良さんへの誕生日プレゼントなので洪信パパ誕生記念SSではないのでした。ややこしくて失礼。
下記リンクテキストより、制作裏話。解説じゃあないよ!
更新:『書架』に『前夜』Up
ツイッターにて由良さんよりリクエストいただいたお話です。
リクエストは「戴翠に洪信パパを絡めて」なので気合いでパパの誕生日に上げたのですが、しかしこれは由良さんへの誕生日プレゼントなので洪信パパ誕生記念SSではないのでした。ややこしくて失礼。
下記リンクテキストより、制作裏話。解説じゃあないよ!
上記の通り、由良さんよりいただいたリクエストは「戴翠に洪信パパを絡めて」でした
由良さんには「書きづらいリクエストですみません」と言っていただいたんですが、私としてはこれくらいは可愛い方でして。
で、ネタをひねり出す段になって、何故か二つ浮かぶ。
1、本日の更新物『前夜』のネタ
2、「いや、これマジどうなの?」ってネタ
2はマジでどうなのって感じなので、没にしました。
どんなネタかといえば、
§
――敵の攻撃を受け、昏倒した戴宗。ハッと目を覚ましたら、「おはよう戴宗。……どうしたの、変な顔して?」洪信だった。
混乱する戴宗。洪信は死んだはずだった。十年前の、あの事件で――あの事件? 何の事だ? あれは、あの高俅とかいう化け物が洪信を噛み殺す、なんていうのは……ただの、悪夢じゃないか。
全ては夢だった。替天行道なんていう義賊の組織に入っていた事も、一〇八魔星などというわけの分からないものに振り回されてきた事も、何もかも、ただの夢。洪信は生きている。六歳の時、確かに変な依頼をどこかから受けてきたが、それは穏便に全うした。皇帝は殺されていない。暗殺の濡れ衣なんて着せられていない。戴宗は養父を失っておらず、ずっと平穏にこの村で暮らしていた。少しひねくれた鍛冶屋の息子として。
周りを見回せば、幼馴染で今や親友となった小五がいる。彼の兄の小二や弟の小七とも色々会話をする仲だ。かつて戴宗をいじめていた悪ガキたちはそれなりに分別を得て親の仕事の手伝いをし、戴宗にたまに絡んではくるけれど昔みたいに突っかかってきはしない。村は平穏だ。補整や地主はまともで村人や小作人に厳しい事はなく、前任の知県は酷かったが、今の知県は仏のような官吏だ。県役所の胥吏には、弱い者に手を差し伸べる恵みの雨のような男もいるという。
夢で見た血まみれの戦いの日々が嘘のような、平穏な生活。平穏な人生。いや、この生活が余りに退屈だから、ないものねだりであんな酷い夢を見たのか。夢で良かったと、戴宗は息を吐く。養父を失って一人になって、あんな孤独で壮絶な戦いに身を投じるなんて――考えたくない。
『戴宗さん』
そんな時に聞こえた声。いや、耳に蘇った声。少女の声。少し泣き出しそうな、切羽詰まった声。その声に戴宗はハッとする。今の声は、
『戴宗さん!』
「――……翠蓮?」
平穏な村。平穏な生活。養父がいて、小五がいて、隣人たちが皆生きていて、故郷の村がそのままあって。
戴宗は戦わなくても良くて。
伏魔之剣を振るって、血まみれにならなくても良くて。
ああだけど翠蓮がいない。ここには翠蓮がいない。
『戴宗さん……!』
そして翠蓮はどこかから戴宗を呼んでいる。泣きそうになって呼んでいる。
『戴宗さん――!』
分かった。
今行くから――
「もうちょっと待ってろ、翠蓮」
それは夢。
敵の宿星の精神攻撃。
対象の懐かしい、「そこに還りたい」記憶を呼び起こし、夢として、対象の精神を閉じ込める。
これは夢だ。現実の戴宗は昏睡状態に陥っている。戴宗! 流星! 戴宗君……! 林冲が、扈三娘が、朱貴が、たくさんの者たちが戴宗を呼んでいる。この夢に出てこない、出る余地のない者たちが。微かに聞こえる声が彼らの存在が夢でない事を教えてくれる。
それに気付いた時、悪夢の故郷が牙を剥く。小五が、小二が、小七が、元悪ガキたちが、村人たちが、そして洪信が、戴宗を夢の中に捕らえておこうと手を伸ばす。
戴宗は剣を手に取る。
戦う。
だが――
斬れるのか?
友を。
隣人を。
そして……洪信を。
§
――……以上、脳内ネタ帳からの抜粋でした。長々と失礼。
ここまで書けば、何故没になったかもうお分かりでしょう。
暗いわ!
そして長いわ!
私は戴宗さんが小五や洪信パパを斬るとこなんか書きたくないし、ついでに中編も当分書きたくないよ!
ちなみにここまでネタばらししたので、このネタは書きません。敵宿星の精神攻撃ネタは、また違うところで使う……かも。
PR
この記事にコメントする