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更新履歴、拍手の返信、時に明星について鬱陶しいほど語ってみる
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 この話をここに書くかどうか迷ったんですが、一応時代とキャラが水滸伝とかぶるのでここに書いちゃえ。
 というわけで『岳飛伝』読みました。
『岳飛伝』とは何ぞや?
 北宋末から南宋初にかけて宋朝は金と戦争をしていたのですが(これに負けて宋朝は開封から臨安へと遷都せざるを得なかった)、その時に大活躍した武将たちを「抗金名将」と言います。
 その抗金名将の中で一番有名で、かつ、現代中国で「中国史上最大のヒーローは?」と聞かれたら真っ先に名が上がる人、それが岳飛です。
 その岳飛と彼が率いた岳家軍の活躍の物語、それが『岳飛伝』です。
 元々は水滸伝と同様講談物で、それがまとめられて出来た物語ですね。邦訳は田中芳樹編役の物しかありません。全文読みてぇよ!
 というわけで、感想行くよ! 「水滸とキャラかぶる」という段でうっかり気になってしまったあなた、下記リンクからどうぞ!



 楊令伝の岳飛も岳飛伝の岳飛も好きになれない私はどうすればいい。


 一番の感想がコレってどういう事だろう。

 じゃあいつも通り感想行くよー。

 ・岳飛がいい子すぎてまずムカついた
 ・だから牛皐がとても愛おしい
 ・ところで岳飛伝には水滸伝のキャラが何人か登場します
 ・燕青が海賊として登場した時にはどうしようかと思った
 ・私が読んだのは講談社刊のノベルス版だったのですが、ノベルス版だと燕青は挿絵にもなってます。かっこいい燕青!
 ・と言うか海賊だったら李俊さんじゃねぇの!? そこな浪子、お前何で海賊やってんのさ! さっさと李俊さん追ってシャムにでも行って栄華を堪能してこいよ!(それは水滸後伝)
 ・そして兀朮にあっさり呼延灼さんがやられた時には危うく呪いそうになった。梁山泊の五虎将の一人に何してくれてんのさ!
 ・燕青の登場は水滸伝ファンを呼び込むための当時の講談師たちの苦肉の策、なんだろうか……
 ・それはそれとして、梁山泊の子供たちも登場します
 ・特筆すべきは阮良。小二兄ィの息子ですよ
 ・もう一人、関勝の息子らしい関鈴というのも出てきますが、梁山泊の事は何も言ってくれないのよねぇ……
 ・でもってこの阮良、あっさりと岳飛の軍に身を投じる=官軍に入りやがるのですよ
 ・ちょっと阮良そこ座れ
 ・いいか、お前は阮小二の息子だぞ!? 方臘戦を前にして呉用先生を呼び出し、「もう官軍やってるの嫌です。宋江さんについてけません。もう山帰りましょうよ呉軍師!」と造反を言い出した梁山泊水軍の子供なんだぞ!? それなのに、その心意気を忘れてホイホイ官軍に身を投じるとは、南で死んだお父ちゃんや小五叔父さんや阿呆ども(蔡京とか童貫とか高キュンとか)に難癖つけられて官職取り上げられた小七叔父さんとかに申し訳ないと思わんのか!
 ・まあそれはそれとして、岳飛の元にはまあ色々と仲間が集まるわけですが
 ・四巻くらいに行くともう岳飛がムカついてムカついて
 ・義兄弟の契りを結んだりせっかく投降してきたりした有能な人材をそんなあっさり死に追いやってんじゃねぇ。梁山泊の黒三郎だってそんな事しなかったぞ
 ・そして長男(養子)まで死に追いやる
 ・岳飛って中国最大のナショナルヒーローらしいんだが……何だろう、好みの違いかな。私は萌えられない
 ・代わりに牛親子に萌える。牛通可愛い
 ・そしてそれ以上に韓世忠一家が素敵すぎてもうどうしよう。具体的には梁紅玉姐御
 ・紅玉さんは楊令伝じゃさっくり削除されてしまったからなぁ(ちなみに梁紅玉は講談なんかのオリキャラではなく、れっきとして歴史上の人物です。宋史の韓世忠伝にも「夫人梁氏」と名前が出てきています。職場に宋史があるので確認しました)。ああ、素敵です紅玉姐さん! 貴女が楊令伝の韓世忠を支えてくれたら、私きっともっと楊令伝の韓世忠を好きになれる! だって私、妻帯者萌えだもん!
 ・そんなわけで韓世忠と韓彦直(韓世忠の息子。この人もちゃんと歴史上の人物)が好きです
 ・紅玉姐さんはもっと好きです
 ・それにしても最終決戦はやたらと道術が登場する
 ・何でしょうか。これは、「人気キャラ・岳飛の退場による聴衆の説岳離れを防ぐための講談師たちの苦肉のテコ入れ策」でしょうか
 ・ジャンプ漫画か
 ・水滸伝を見習え。水滸伝はちゃんと初期に魔法キャラ(=公孫勝)を登場させておいたから、無理なく魔法勝負(高唐州のvs高廉とか)をやれたんだぞ
 ・そんなラスト近くになっていきなり魔法勝負が増えてもさぁ
 ・そしてその魔法勝負をやる味方キャラに公孫勝を思い出させる公孫郎なる名前の人物がいる、ってどういう事よ
 ・これも水滸人気にあやかろうという魂胆か
 ・そういう目でしか見られなくなった自分の水滸原理主義っぷりに軽く笑える


 色々言いたい事はあるけれど、とりあえずこれだけは言っておく。
 岳飛伝でも楊令伝でも、私は岳飛より韓世忠の方が好きだ。どうしよう。
 いや、楊令伝の韓世忠って嫁もいない(ここ重要)し何か色々おかしな屈託を持ってる変な奴だけどさ、ちまちまやってる楊令に「全部ぶっ壊してしまえ」と言いたいとか思ってるシーンで簾屋はうっかり惚れかけてしまった。これで嫁が隣にいれば完璧なんだがなぁ。変な屈託あるけど嫁と家族には優しくて大切にしてる、って何か萌えない?
 おっといけない楊令伝の韓世忠はどうでもいい。岳飛伝の韓世忠殿は嫁ラブすぎて妻子持ち萌えの簾屋としてはすごい萌える。何この人、可愛い!
 しかし岳飛には嫁とイチャイチャするシーンがまるでない。嫁はいるけど戦えないから家に置きっ放しである。だからか!? だからなのか!?

 そんな岳飛と韓世忠だが、うっかり登場人物として簾屋式オリジナル水滸に組み込まれていたりする。
 岳飛は微妙だが、韓世忠は梁山泊対童貫禁軍の戦いが起こった時に確実に宋軍にいるのである。どこの配置になっているかは知らないが、そういう事実があると絡めたくなるよね! だってオタクだもん!
 岳飛伝を読んで、やっと簾屋式岳飛のキャラが決まった気がする。嫌味な子だ。簾屋式韓世忠も扱いに困って泣くといい。そして晁蓋君や林冲さんに相談するといい。
 え、何でそこで晁蓋君や林冲さんと絡むか? 簾屋の中で筋はきちんと決まっていますがもうそろそろ寝るので割愛します。おやすみなさい。
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