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更新履歴、拍手の返信、時に明星について鬱陶しいほど語ってみる
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 書くつもりはなかったのだが不意に思い立ったので書いてみる事にした。
 番外編なのでキャラ設定じゃないです。頭が可哀相な簾屋のぼやきです。
 本日のお題は水滸伝の悪女の皆様。具体的には武十回のあの人。


 その前に、拍手ありがとうございました!



 さて、水滸伝の悪女といえば第一に挙げられるのがこの人。
 そう、藩金蓮
 位置づけは武松の兄貴の嫁さん。何が悪女かと言えば義弟に言い寄ったらフラれて腹いせに義弟を家から追い出し、それから浮気して亭主を毒殺する、という、そりゃあこんなのが前半に来れば武十回も盛り上がるさねという大悪事。
 ちなみに北方水滸伝では、まさかの純愛物に変化で多くの水滸ファンをおののかせました。

 で、男と浮気をして亭主もしくはその縁者に殺される悪女は実は他にもいるのですよ。
 悪女その二、宋江の妾・閻婆惜。
 悪女その三、楊雄の嫁・藩巧雲。
 悪女その四、盧俊義の嫁・賈氏。
 どいつもこいつも浮気して亭主を陥れようとして返り討ちされて、何だろう施耐庵先生は女性関係で何か嫌な思い出でもあるのかしら。
 創作水滸をやる時色々と処理が面倒なエピソードや人物設定がありますが、その一つがこのキャラかぶりまくりの四悪女をどうするかです。
 簾屋式では、そもそも宋江がお嬢様になってしまったので必然的に閻婆惜は設定変更をせざるを得ず、立ち位置が微妙に変わりました。
 盧俊義嫁の賈氏は、盧俊義と燕青の設定を色々アレしてしまったので、やはり変貌を遂げました。サラッと言っちゃえば、何か簾屋式梁山泊の会計アドバイザーになっちゃったこの人。
 藩巧雲は、概ね原典通り……なのかなぁ? けれど楊雄があんな事(詳細割愛)になってしまったから、死なないし浮気エピソードが純愛になってしまったし。
 さて、問題は藩金蓮である。
 水滸伝最大の悪女にして、歴史的スピンアウト物『金瓶梅』を生み出した源。
 彼女について、果たして浮気と亭主殺害エピソードをそのままやるか、それとも簾屋の悪い癖を出していっそ大幅に変更してしまうか。

 ……現在のところ、大幅変更路線で行っていたんですよ。
 亭主に対しこれといった不満はなく、武松も「姉ちゃん」と慕う肝っ玉奥さん、的な感じで。
 だけど……ねぇ。
 藩金蓮ですよ。
 天下の悪女・藩金蓮ですよ!
 そんな生ぬるい設定変更が許されるのか!?
 この女を悪女でなくしたら、武松の血なまぐさいエピソードが一つもなくなってしまう!(あ、簾屋式では孟州のあの殺戮事件は華麗に削除です)
 そんなものが水滸伝なのか!? 水滸伝であっていいのか!? 否! 水滸伝とは……水滸伝とは、毒があってこそなのだ!(落ち着け)
 毒の抜け切った水滸伝なんで、そんなの小骨全部抜いてボッソボソになった秋刀魚(ネタ元・落語『目黒の秋刀魚』……だったよなぁ)にも劣る代物なんだ!

 でも肝っ玉奥さんの藩金蓮も気に入っちゃってんだよねぇ。
 それにまつわるキャラを一人設定しちゃったから、尚更ねぇ。
 ああどうしよう……藩金蓮って、やっぱり悪女の方が魅力的なのかもなぁ。


 という迷いを、絵巻水滸伝公式サイトのブログを見て得てしまった簾屋でした。もう寝ます。
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