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更新履歴、拍手の返信、時に明星について鬱陶しいほど語ってみる
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 簾屋にとって、小説を書く、という作業はタペストリーを織る作業にも似ています。
 タペストリーの絵柄はプロットです。糸は文字、色は言葉、織り方はさながら文章表現や文体。
 織るという作業そのものは字を書く、あるいは文章を書くという作業そのものに当たるでしょう。
 一つの文章を書く、いえ、もっと言えば一つの文字を書き記す。糸を選び、繰り、絡ませ、織っていくその作業は、最初の内こそ楽しくワクワクするものだけれど、時が経つにつれ――作業が進むにつれ、タペストリーが織られるにつれ、文章が書き進められるにつれ、始める当初からは予想もつかなかった苦労と苦難が待っていたりします。
 そしていつしか簾屋は叫びます。「もう嫌だ」「書きたくない」「疲れた」。
 しかし、それでも書きます。
 書いてしまいます。
 それは、小説を書くという事を人生の頼みに選んでしまった者の業。
 そんな事を、アイデンティティの第一義にしてしまった愚者に課された当然の罰。
 簾屋にとって、小説は最早書きたいもの、ではありません。
 書かなくてはならないものなのです――



 で、何があったか。
 続きはWebで――じゃない、下記よりどうぞ。


 拍手、ありがとうございました!



 アンソロ用中編、第一稿脱稿!



 あー疲れた! 今回はホント疲れた! マジ疲れた! 何が疲れたかって、まず調べ物! 宋代の貨幣とか価値とか互換性とか、調べるのホント苦労した! 結局ググったら一発で出てきて軽く泣いたけどね!
 あとはあれね、地味に執筆作業。第一稿は全部手書きだから、もう手が痛いの何の。腱鞘炎になるかと心配したよまったく。ならなかったけど。

 さて、上記で随分抽象的な話をしていたので、具体的な話をしてみます。

 簾屋の執筆スタイルは、「手書きで第一稿→パソコンに打ち込んで第二稿→更に手直しして第三稿」という形式を取る事が多いです。
 では、手書きに書く時どうやるか。
 職場で出たA4版のミスプリントなどを取っておきます。
 裏が白紙なので、その白紙面を表にする形でまず縦に半分に折ります。続けてその半分を更に横に半分にします。
 そうすると、横向きにしたA4用紙が四段組になっています。

 この四段に横書きでダダダダダッと小説を書いていきます。
 みっちり書いていきます。

『書架』に掲載中の林扈中編『Calling』は、この形式で七枚書きました。

 アンソロ用中編……十二枚。

 そりゃあ途中で「もう嫌だ」とか「書きたくない」とか喚くよ! だってマジで手が痛くなるんだもん!
 それでも書いちゃう。何でかって? 書きたいし書き上げたいし、何より途中放棄なんて人生の半分以上小説を書いてきた簾屋の物書き脳が許さないのさ!
 そして一つの小説を書き上げ、書く事そのものにうんざり来てもまたその内に書きたくなる。書きたい、書いてみたいと思う話が浮かんでしまう。そこに登場するキャラクターたちが「俺たちの話を書け」と喚きだす。
 これが、物書きになりたいと思ってしまった者の業と言わずして何と言う。
 そして一つの話を書き終え、簾屋はぼんやり思うのです。
 あ、次は戴宗さん誕生日中編だ――と。
 ……また中編か(でもこれは『Calling』くらいの長さになるはず)。


 んでもって、アンソロ中編についてのもうちょっと突っ込んだお話。
 主人公が小五、というのは前々から公言してきましたが、一応書き終えたんでこの中編の登場人物を紹介。

 阮小五(主人公)
 阮小二
 阮小七
 晁蓋
 白勝
 呉用
 戴宗
 話の展開上必要だったオリキャラ四名

 オリキャラに関しては主催の由良さんにちゃんと許可を取りました(由良さん、その節は本当にありがとうございました!)。
 ちなみに呉用先生と戴宗さんについては、ちょっと微妙な感じ。どう微妙についてはネタバレになるので割愛。
 とりあえず簾屋は小五がたくさん書けて大満足です。これであとは自サイト用の『ファントムペイン』で小五と戴宗さんの話が書ければ、小五について簾屋は書きたい事は終了……かなぁ。その内また何か書きたくなったりして。
 しかしそれにしても女性分が少ない。今回ネタがネタだから翠蓮ちゃん出せなかったし。まあ、それは仕方ない。

 第二稿、第三稿と書いていく内に脳内検閲が働いてこのネタをボツにしたら、代替小説として戴翠書くか。

 実を言えば、現在も脳内検閲機構が「このネタ、本当にやっちゃって大丈夫?」と訴えていたりします。
 それくらい微妙な代物だったりします。ただし簾屋は極めて真面目に書いています。中編とは言え、これを書くためにどれだけの資料を当たった事か。本館ジャンルもオリジナル長編も、ここまで下調べしなかったんじゃないかしら。
 それでも――いや、それだからこそ余計に「どうなのか、これ」。
 最終判断はこれからします。

 ともあれ執筆第一回戦、本日(6/13)終了!
 アンソロの締切には間に合わせられそうです。代替小説も含めて。
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