更新履歴、拍手の返信、時に明星について鬱陶しいほど語ってみる
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
その後アンソロ用中編のテキストファイルへの打ち込みも滞りなく完了し、何の気なしにワードへ貼りつけして原稿用紙枚数に換算したら驚異の125枚という数字を叩き出して「え、何これ、どこの長編? どこのオリジナル?」と軽くポカーンな簾屋ですこんばんは。
でも今回の中編って、簾屋の感覚ではそこまで長くないんだよなぁ……。あくまで「中編」。本館ではもっと長いのいくつか書いてますしねぇ。
ちなみに、簾屋にとっての長編と中編の定義は、
長編=いくつかの章立てをしなければならず、サーバーに長編専用のフォルダを上げないとファイル整理がおぼつかないほどファイル数が多くなるもの。原稿用紙枚数に換算すれば、確実に三百枚は超えるもの。
中編=ファイル三つ以上で、しかし章立てをする必要のないもの。原稿用紙に換算すれば、多くて二百枚かそこら。
多分、ネット上の二次創作書きとしては色々間違ってると思います。でも簾屋の原点はオフライン一次創作書きなので、これでいいんです。
まあそれはそれとして、久しぶりに萌えの話をします。
そして戴翠の話です。続きからどぞー。
拍手ありがとうございました!
でも今回の中編って、簾屋の感覚ではそこまで長くないんだよなぁ……。あくまで「中編」。本館ではもっと長いのいくつか書いてますしねぇ。
ちなみに、簾屋にとっての長編と中編の定義は、
長編=いくつかの章立てをしなければならず、サーバーに長編専用のフォルダを上げないとファイル整理がおぼつかないほどファイル数が多くなるもの。原稿用紙枚数に換算すれば、確実に三百枚は超えるもの。
中編=ファイル三つ以上で、しかし章立てをする必要のないもの。原稿用紙に換算すれば、多くて二百枚かそこら。
多分、ネット上の二次創作書きとしては色々間違ってると思います。でも簾屋の原点はオフライン一次創作書きなので、これでいいんです。
まあそれはそれとして、久しぶりに萌えの話をします。
そして戴翠の話です。続きからどぞー。
拍手ありがとうございました!
戴宗さんの誕生日は七月七日の七夕ですね。
七夕といえば織姫様と彦星。
というわけで、戴宗さん=彦星(牽牛)、翠蓮ちゃん=織姫(織女)と考えての、こんなネタ。
――一年に一度の、逢瀬の日なんだそうです。
何故そんな話になったのかは覚えていないが、翠蓮はその時、確かにそう言った。
「――あぁ? 何だそりゃ」
「だから、おとぎ話ですよ戴宗さん。天の神の怒りを買って離れ離れにさせられた牽牛と織女が、一年に一度だけ逢う事を許されて……って」
反応の鈍さを不思議に思ったか、翠蓮は訝しげに戴宗を見上げ――それから、恐る恐るといった様子で、
「あのー……戴宗さん、もしかして……知らないんですか?」
「何? おたく、知ってなきゃおかしいとでも言うわけ?」
「いいいいえそういうわけじゃっ!」
少し凄んでみると、案の定翠蓮は泡を食って勢いよくかぶりを振った。その案の定っぷりが何故か少しだけ面白くなくて、戴宗はふん、と鼻で荒く息を吐く。
「俺の誕生日がどこかの誰かのデートの日、なんて話、聞いて面白がると思ったか? 笑えねぇ」
「あ……そうですね、すみません」
翠蓮は素直だ。戴宗の憎まれ口を真に受けて、申し訳なさそうな顔であっさりと頭を下げる。それも何だか少し面白くない。ふん、鼻息がまた一つ漏れ出ていく。
「――でも」
少しの間を置いて、翠蓮の続く声が聞こえた。視界の片隅で、彼女は心持ちうつむきながらもどことない切なそうな微笑をたたえている。
「私は、好きなんです」
パッと顔を上げる翠蓮。
その視線は戴宗には据えられず、そのまま紺碧の夜空へと舞い上がった。
そこには、夏の満天の星空。
「大切な人と、一年でたった一度しか逢えない……だから、そのたった一度がとっても大切。
何かそれって、とっても素敵じゃないですか?」
――大切な人。
その言葉を聞いて戴宗の心に浮かび上がる面影は、亡き養父だった。
一年で一度だけ、養父に会えるのだとしたら――思って戴宗は、口の端に皮肉げな苦笑を微かに浮かべる。会えるわけない。養父は死んだのだ。戴宗の目の前で。
死者とは、会えない。それが真理だ。
「その一日以外がずっと離れ離れ、っていうのは寂しいですけど……私は、その一日のために寂しさにも耐えられる気がします」
と――翠蓮の視線が、不意に戴宗の顔に戻された。
「戴宗さん」
彼女は呼ぶ。どこか切なさの宿る声で。
――戴宗さんは、私がいなくなっても、平気ですか?
翠蓮は、その後に自分の身に降りかかる運命を知っていたのだろうか――
彼女が行方不明になったのは、それから数日後の事だった。
牽牛と織女。一年に一度、天の川に架けられる橋を渡って逢瀬を許される、悲劇の恋人。
自分と翠蓮をそんな奴らになぞらえるつもりはない。何故なら「一年に一度」なんて保障もされていないし、保障されてもそんなものに従うつもりはサラサラないからだ。
いなくなって平気、ではあった。
人生の中で、少しだけ同じ道を歩いて、そして別れる行きずりの少女。そう思えば別離も耐えられた。
「……笑えねぇ」
北の辺境を一人行きながら、戴宗は呻く。
そうだ、笑えない。そう考えれば別れも大した事ないと分かっているはずなのにそう考えられない自分が。誰もいない右側に物足りなさを覚えてしまう自分が。
「一年で一度」でさえも耐えきれないであろう、自分の弱さが。
だから戴宗は行く。
自分は、牽牛ではない。
彼女は、織女ではない。
自分と彼女を隔てているのは、星々の河などではない。
一年で一度なんて誰も保障してくれない。
だから、自分で逢いに行くのだ。
――まぁ、こんな話。
シチュエーションとしては、翠蓮ちゃん任務中に行方不明につき戴宗さんレッツ捜索、とまぁそんな感じなんですけれど、ところで北の辺境って燕雲十六州ですか戴宗さん燕雲十六州行脚ってそんな原典の公孫先生探しじゃないんだから。
戴翠を織姫彦星になぞらえて、こんな中編を考えてみたい――と思いはするのですが、生憎戴宗さん誕生日用の小説はとっくにネタだけは出来ておりますし七夕以外の日にUpなんていう時季外れの事はしたくないので、多分お蔵入り?
ところで、ここまで書いておいてふと思うのですが――
戴宗さんの誕生日が七夕だから、という事で、戴翠を織姫彦星になぞらえたネタって、どこかになかったですかねぇ?
もしどこかで見たよ! と思われた方、是非簾屋にご一報ください。「パクリじゃないけどごめんなさい」的な長々とした謝罪文を書く……かもしれない。手っ取り早くこの記事消すかもしれない。
パクリダメ、絶対。
……や、最近ラノベ界の大御所レーベルで盗作騒動があって軽く大騒ぎなものなので。
PR
この記事にコメントする