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更新履歴、拍手の返信、時に明星について鬱陶しいほど語ってみる
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 いつもの簾屋式とはまるで違う、比較的原典寄りの創作水滸小話(とは看板に偽りありまくりの中編)『夢見たっていいじゃない』、予告通り連投二夜目ですぜ。
 誰も待っていなけりゃ読んでもいないようなお話だが、気にせず第二話投下行くぜ!
 よし読んでやるぜ! という剛毅な方は、是非とも下記リンクテキストよりお進みくださいませ。


 と、その前に。
 拍手ありがとうございました!



§


‐2‐




 あたしとそんなに変わらない低い背。
 何だか妙に丸っこい体。
 日に焼けすぎて浅黒くなった顔は、あの色男の張三に比べると何とも平凡で地味で圧倒的に冴えない。
 浮かぶ表情は初めて見る切羽詰まった焦燥。まるで親の死に目に会えるか会えないかの瀬戸際にいるような。

「あら、もうお帰りになったの?」

 突然の登場に、しかしあたしは特に動じる事もなかった。口調に少しの皮肉を混ぜて出迎える。駆け込んできたそいつ――黒三は、表情を一瞬で凍りつかせた。
 あたしの手の中にある手紙を見て。
「婆惜、お前……」
 黒三の声は震えている。喉の動きで、ゴクリと生唾を飲み込んだのが分かった。
「それを、読んだのか?」
 あたしははいともいいえとも答えず、代わりに口角を少しだけ持ち上げて薄い笑みを作る。そうして手紙を軽く掲げた。
「晁保正と義兄弟なのは知ってたけど……あの人を逃がした事までは知らなかったわ」
「――――っ!」
 息を飲む黒三。その顔に色んな感情が浮かんで消える。
 戸惑い、怒り、苛立ち、混乱――そういったものが水底から湧き上がる気泡のように浮かんでは消え、そうして最後に残ったのは、
「婆惜頼む。それを返しておくれ」
 いささか情けない哀願の色。あたしに飛びかかって奪い取ろう、という気は起きないらしい。そこはいかにも及時雨宋江様だった。
 おろおろとしたこの人を前に、あたしはただ薄笑いを保ち続ける。
 心臓に早鐘を打たせながら。
 脇の下に冷や汗をかきながら。
 緊張や震えを、一切顔に出さないように必死に取り繕いながら。

 ――さぁ、一世一代の大勝負だ。

「……どうしようかしら」
 気のない声を出しながら、黒三宛の手紙をヒラヒラと振ってみせる。
 黒三は手を開いたり握ったりを繰り返している。無理矢理取り返したい、でも男として好漢としてそんな事は出来ない、そんな葛藤に苦しんでいる顔だ。正直ありがたかった。黒三が相手でも、こっちは女、力ずくで来られたら負けてしまう。
 そうこうする内に、この人の表情は今にも泣き出しそうなほどに情けなく歪んだ。
「……なぁ、頼む婆惜、この通りだ」
 そう言って黒三はあたしの足元にひざまずいた。こちらを見上げ、両手を合わせて拝む。
「今まで私は、お前たちを邪険に扱ってこなかったろう? これまでの私に免じて、頼む、その手紙を返しておくれ」
「今までのあんたに免じて、ねぇ……」
 ふん、と詰まらなさそうに吐息。黒三はますます哀れに顔を歪ませる。勢い込んで口を開く。
「お前が望むならいくらでも金はやるし、何だって言う事を聞いてやる。だから婆惜、頼む――!」


 ――来た。


「――……何だって聞いてくれるの?」
 流し目で黒三を見下ろす。
 あたしを見上げるこの人の目に、一縷の希望にすがりつく微かな光が宿った。
「ああ、もちろんだとも。お前が望むのなら、十でも百でも――」
「そんなに多くはいらないわ。一つだけでいい。一つだけ、あたしのお願いを聞いて」
 あたしは笑みを消した。もうこの人を挑発する必要はない。ここから先でいるのは真摯さだ。
 寝台を下りて黒三の――宋江様の前に正座をする。そのあたしの真剣で、真面目な眼差しに驚いたのだろう、宋江様は微かに目を丸くして、場を譲るように少しだけ後ろに下がった。
 そして――――――――


 あたしは、たった一つの望みを、告げた。



「あたしを、宋江様の奥さんにして」



 あたしの一世一代のお願いに、宋江様は目を丸くした。
 ああ、呆れられてる。そりゃそうだ。だって、
「妾を正妻に、だなんて、非常識な事を言ってるのは分かってる。宋江様があたしの事を何とも思ってない、ううん、あたしの事なんか気に入ってないのも」
 唖然とする宋江様へ言い募るあたし。これまで生きてきた中で一番真剣に、言葉を探して、選んで、必死に紡ぐ。
「だけど、あたしは宋江様と添い遂げたいの。妾じゃなくちゃんとした奥さんとして、ずっとお傍にいたいの」
 宋江様はポカンとしたまま二の句を継げない。このまま言いくるめられるかしら。あたしは床に手を突いて深々と頭を下げた。
「気に入らないところがあったらすぐに直します! だからお願いです、あたしを奥さんにしてください!」
「――……ま……」
「ま」? 顔を上げると、唇を震わせる混乱の表情と出会った。
「ま、待て、待ってくれ婆惜……――ちょっと、待ってくれ。お前は、一体、何を……」
「宋江様の奥さんになりたいんです」
 駄目押しとばかりに答えれば、
「――嘘を、言わなくていい」
 少し震える落胆の声で、宋江様。
 え、と首を傾げたあたしに、この人は続ける。
「何を考えてそんな事を言い出したのかは知らないが……お前が添いたいのは、私ではなく張文遠だろう? お前たちの事は私の耳にも入っている。どうこう言うつもりはない。身売り証文もお前に買ってやった物を全てやるから、張文遠と添うといい」

 だから、手紙を返してくれ。

 などと、何かを諦めたような表情と口調で言うものだから――

「――ざけんじゃないわよ」
「……は?」
「ふざけんなつってんのよこの黒三!」

 イラッとしたあたしは噛みつくように怒鳴っていた。
 目を白黒させて、更に身を退かせる黒三。けれどあたしはもっと距離を詰め、膝と膝がくっつくほどに近寄ると、その袍の胸倉を乱暴に掴んだ。
「何さ、町の噂なんか信じちゃって、あたしに本当の事を確かめようともしないで! あたしだってちゃんと本当の事を話したかったのに、相談したかったのに、あんたがそういう態度だから全然話せなかったんじゃない!」
 家の外まで響いていそうなあたしの怒声に、こいつは目を一度、二度と瞬かせる。そうしてようようと呻く言葉は、
「ほ……本当の、事……?」
「そうよ!」
 自分でもどうかと思うほど鼻息荒く、吐き捨てるように続けた。


「張三をくわえ込んでんのはおっ母さんよ!」


 一息で言い切ると――
 黒三は、本日一番のポカン顔になった。
 これぞまさに唖然呆然、そんなお手本のような表情である。文字通り呆然自失だった黒三は、あたしのふんっという娘にあるまじき荒い鼻息でやっと我に返った。
「え、閻婆さん……お前の、母上が……?」
 母上。
 目上の人や宋家村のお父様を敬ってやまない黒三らしい言い方だ。
 だがあの人は、そんな上等な人じゃない。
「そうよ。元々あの人はね、そういう人なの。お父っつぁんの生きてた頃から」


 済州を目指して旅をしていた頃の事。
 お父っつぁんが飲んだくれる前から、路銀が乏しくなる事はあった。あたしが酒楼で小唄を披露して小金を稼いで、しかしそれでも足りない時はどうしたか。
 その土地の顔役やお金持ちに、おっ母さんを一晩だけ「売る」のだ。
 十六であたしを生んだおっ母さん。旅の疲れが顔に出ても、ハッと人目を引く美人だった。ちょっとお化粧して着る物を気を付ければ、少し歳の離れたあたしの姉さんでも通用する。おっ母さんはそれくらいに若々しく、今も綺麗だ。あたし目当てにこの家に来ていたはずの張三がおっ母さんで満足するのも、分かる話である。
 自分の女房を平気でよその男に売るお父っつぁんに、喜んで売られていたおっ母さん。
 あたしの両親は、そういう人なのだ。
 しかしそんな両親はあたしを売らなかった。
 それが何故か、あたしは知っている。

 あたしが可愛かったからだ。

 娘として愛していたから――ではない。
 あたしの顔がおっ母さん似で可愛かったから、落ち着いた先でお金持ちの妾にしようと算段していたのだ。
 だから……路銀稼ぎで傷物にするわけにはいかないと、思っていたのだ。


 あたしの顔に浮かんだ忌々しさに、黒三は一瞬前とは違った色合いで瞠目する。気付いてあたしは表情を改めた。
 そしておっ母さんと張三との事を話し始める。自分でも取り繕っていると笑えてくる性急さで。
「一度、この家に張三を連れてきた事があったでしょ」
「あ、ああ」
「あんたの下役だから、あたしもちゃんとお妾としてもてなさなきゃ、って頑張って愛想良くしてたのよ」
 おっ母さんが黒三の懐の寂しさに気付いて寝込んでいた時の事である。おっ母さんが寝込んでいるから、仕方なくあたしは甲斐甲斐しく働いた。料理を作って、運んで、お酌をして。
 あたしがここで何かトチれば、この人に恥をかかせてしまう。あたしはそう思って頑張ったのだ。
「だけどあの野郎、それで何を勘違いしたのか色目を使ってきたのよ? しかもそのすぐ次の日に、あんたの代理でおっ母さんの見舞いに来たとか抜かしてうちに上がり込んで! あたしの気でも引きたいのか、高そうなかんざしまで持ってきて!」
 今思い出しても吐き気がする。
 自分の思い通りにならない女はいない。そう勘違いした張三の、怜悧だけど媚びた、いやらしい笑顔。
 あのかんざしと張三の男っぷりに、金と男が大好きなおっ母さんの体調はすぐに回復したけど、
「あんまりにも気持ち悪かったから、かんざしだけ貰ってずっとこの部屋に閉じこもってやったわ。そうしたら、あとは二人でよろしくやってたってわけ」
 おっ母さんのあられのない声も嫌だったが、張三の節操のなさにもゾッとした。女なら誰でもいいなんて。
「その、かんざしは……?」
「さっさと売っ払ったわよ。あたしにはあんたが買ってくれたかんざしがあるもの」
 おかげで生活費の足しになった。黒三の懐は余りあてにしちゃいけないのに、おっ母さんはすぐに贅沢したがる。張三が貢いでくれるかんざしや櫛や白粉や紅や帯や反物は、格好の臨時収入だった。
 そうか、と呟く黒三の表情は、やっぱり呆然としていたけど……何か、どこか照れくさそうだった。
「お前と、文遠は……何も、ないのか?」
「ないわよ! あたしはあいつに指一本触れられてない! 生娘のまんまよ! 確かめてみる!?」
「なっ……ま、待て婆惜! ここで脱ぐな! 今脱ぐな!」
 立って裙子を脱ごうとするあたしを真っ赤な顔で押し留める黒三。何よ、疑ってたくせに。
 手を引かれてもう一度座り直す。対面に座ったあたしの手を、黒三は優しく握ったままだ。
 その手があったかくて、優しくて、そういえばあたしたちはろくに手も握り合ってなかったのだと今更のように思い出して、顔がほんのり赤くなる。
 そうか……こういう、手だったんだ。
 あたしのそんな顔色の変化を、脱力したように肩を落として少しうつむきがちになっている黒三は気付かない。
「……そうだったのか」
「そ、そうよ」
 深々と、吐息を一つ。そうして黒三はボソリと、
「私は……お前たちが、好き合っているものだと――」
「冗談!」
 皆まで言わせず吐き捨てるあたし。きょとんとこっちを見る黒三。
「あたしはね、ああいう男が一番嫌いなの……!」

 ――そう。
 あたしは、張文遠みたいな顔だけの男が一番嫌いだ。
 自分の顔の良さを鼻にかけ、耳障りだけがいい言葉を調子よく並べて、平然と人を騙したり、見下したりする。
 そういう、お父っつぁんを騙してお金を奪ってあたしたちを東京にいられなくさせたあの下衆みたいな男が、大っ嫌いだ。

「あんな奴に比べたら、あんたの方がよっぽどマシ! ううん、比べるのも失礼だわ。あんたは――宋江様は、あんな奴よりずっと素敵な人だもの!」
 肩をいからせて心のままに言い切るあたし。その事に満足して、一息吐いて――それでやっと気付く。

 黒三が、浅黒い顔を、すっごい真っ赤にしてた。

 あれ、何で? 首を傾げ、それからようやく、自分が相当はしたない事を口走っていたのだと悟る。その途端、あたしの顔までカァッと熱くなった。
 目をまん丸にした黒三の顔を直視できない。視線を彷徨わせて、えっと、あの、と呻く。そうしてようやくボソボソと、言い訳じみた頼りない口調で、
「……そ……宋江様が、あたしの事気に入ってないの、知ってるけど……」
「そんな事はない!」
 突然の大声に肩を跳ねさせるあたし。
 宋江様は、口を噤んでしまうほど真剣な目であたしを見つめている。
「私は何よりお前を大切に思っている! だが、嫌われているのは私の方だとばかり……」
「――え?」

 心臓が止まったような思いがした。
 この人、今、とんでもない事言った。

「……私は、文遠ほど佳い男ではない」
 と、肩も視線も落とす宋江様。
「この通りの見てくれだし、妓楼に行った事もないから女を楽しませ喜ばせる術など何も知らぬ。気の利いた事の一つも言えない。
 だが、それでも、縁あってお前を貰ったのだ。だから精一杯大切にしようと、そう思っていたのだが……」

 どうすればいいのか、分からなかった。

 宋江様は、力のない声でポツリとこぼした。
「せめて優しい言葉の一つでも、と思ってここに来ても、いざお前を前にすると何の言葉も浮かばない。何か言おうと苦心すればするほど、出てくるのは説教じみた言葉ばかりだ……」
 言葉の終わりに自嘲の笑みを混ぜる宋江様。あたしは胸を締めつけられるような思いで聞いている。
 確かに、この人があたしにかける言葉は、男が女に告げるものとは思えないほど素っ気なくて、ちょっと説教臭かった。やれ「お前はもう少し慎ましくなるべきだ」だの「書を読み学ぶといい」だの。
 ちょっとムッとする事もあったけど、でも……そんな言葉の方が、あたしには嬉しかった。
 朗々と語られる耳に心地良いだけの薄っぺらい愛の言葉より、訥々と紡がれる短く野暮だけど一生懸命な一言の方が、よっぽど胸に響く。
 この人は、数こそ少ないけどそんな言葉をくれた。


 ――だからあたしは、いつの間にかこの人に相応しい女になりたいと思っていた。


「――……そんな男で、いいのか?」
 おずおずと、窺うような眼差しを寄越してくる宋江様。
 まるで叱られるのを覚悟した子供みたいだ。肩をすぼめた様子は、可愛くすらある。
 あたしはプッと噴き出していた。きょとんとする宋江様へ、
「あたしは、宋江様がいいの」
 はっきりきっぱり告げてから、ふと不安になって問うた。
「……宋江様は、どうなの?」

 あたしを奥さんにしてくれる?
 あたしでいい?
 及時雨と、鄆城の皆に称えられる好漢の貴方。その貴方に、あたしみたいながさつで口やかましい女は全然相応しくない。

 そんなあたしの不安を、
「婆惜」
 宋江様は、ニコリと笑って吹き飛ばした。
「私は見ての通り冴えない男だ。すぐにくよくよと悩むし、自分でも女々しい性格をしていると思う。
 だからきっと私には、お前みたいな、何でもはきはき言ってくれて、時に尻を蹴飛ばしてくれる女がいいのだ」
「何よ、それ」
 と口を尖らせるあたしだが、しかし笑っていた。だって笑うしかない。あたしは今、とっても嬉しいんだ。
 そんなあたしに対して宋江様は威儀を正すと、穏やかな笑顔で告げてくる。

「私と添ってくれ、婆惜」


 ああ、もう。
 そんな風に笑われたら、惚れ直しちゃうじゃない。


 返事の代わりにあたしは宋江様に抱きついて勢いのまま押し倒し、宋江様はそんなあたしの振る舞いをはしたないと叱った。その時の顔と来たら、初めて女の子を意識した男の子並みに真っ赤っ赤で、あんまりにも可愛かったものだから少し笑ってしまった。
 それからあたしは晁保正からの手紙を返し、ついでに、贈るとあったのに書類袋にも宋江様の懐にもなさそうな金百両の行方について聞いてみた。
「ああ、あれか。あれは、使いの者に持って帰ってもらった。……私は、晁大兄と義兄弟の契りを結んだのだ。危機を知らせるのは当然の事。その当然の事に金百両も貰うわけにもいくまい?」
「そりゃそうね」
 あたしは頷いた。まったくもってその通りで、そして物の見事に予測通りだった。
 かつかつの生活を送ってるけど、宋江様は自分が生きていく分にほんの少しの余裕があればいい人だ。金百両なんてとんでもない大金、欲しがるわけがない。
 そんなこんなで手紙を受け取り、あたしに見送られて役所に行った宋江様は、その日の夕方にまたやってきた。あたしの身売り証文を片手に。
 あたしを奥さんに迎えるに当たって、妾のままじゃさすがに外聞が悪いし、宋家村のお父様にも話しづらい(人には「絶縁した」とか言ってたらしいけど、ご実家との仲は昔のまんまだって)。後日ちゃんと仲人を立てて結納の品を届けるから、と目を白黒させるおっ母さんに頭を下げて、宋江様はあたしたちの前で証文を焼いた。
 こうしてあたしは晴れて妾の身分から脱し、宋江様が寄越してくれる仲人を待つ身となった。
 宋江様の使い走りもやってる粕漬け売りの唐牛児を捕まえて聞いてみたら、あの人はまずお父様の説得にかかってるらしい。
 それで驚きなのは、好感触どころか歓迎の雰囲気らしい事。
 お父様としては宋江様の結婚と孫の顔は諦めていて、だから降って湧いたあたしとの話にとっても乗り気なのだ。
 あたしは、幸せだった。
 もう少しすれば仲人がやってきて、縁談が進んで、あたしはあの人の奥さんになる。
 お金に淡白、というか無頓着な人だから生活費とかで色々困る事があるだろうし、おっ母さんの事もあるから順風満帆とは言えないけど、夢にまで見た宋江様の正妻になれる。
 もうすぐ、もっともっと幸せになれる。






 ―――――――――そう信じていた。


§


 今更ですが、この『夢見たっていいじゃない』は、宋江×閻婆惜です。
 昨日の段階で明言すると今日のネタバレになるので明言しなかった次第。えへ。

 閻婆惜が宋江の妻になろうとしたがために鄆城の県城に阿鼻叫喚の地獄絵図が描かれる事と相成るのだが、さて閻婆惜の運命やいかに。それは次回で。
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