オリジナル水滸について語ってみる ２８

　そろそろ「創作水滸・小話」カテゴリを創設しようと画策中。だが、投下第一弾で予定しているブツの長さが中編で最早小話じゃねぇ。
　そして投下第一弾が、いつもの設定とは全然違うネタっていうのはどういう事なの。このカップリングをまともにやる人そんないないよねという突っ込みも脳内から聞こえてくる。
　そんな諸々の現実から今日も華麗に逃げ出そうと思います。レッツ・現実逃避！


　

　本日の好漢は、もし明星に出てたらエグザムライのタカヒロみたいなキャラだったんだろうなーという想像を簾屋に与えたこのチート。色んな水滸迷様のお言葉から導くに「まあこいつを出しときゃその戦場は鉄板だろ」トップスリーのお一人、行くよ！


　　　天英星　小李広　花栄

　・我らがチートスナイパーは宋清兄さんと同じく二十八歳の子育て中イケメン
　・半里（大体二百メートル強）離れた所からの命中率はほぼ百パーセント。殺傷率も同様。チートだね
　・ただしチートなのは弓だけで、それ以外は割りと普通。スナイパーなのでぶっちゃけ指揮官向きじゃない。率いるとしてもせいぜい遊撃色が強く一撃離脱を得意とする騎馬弓兵を一部隊、ってところが関の山じゃないかしら
　・だから「銀鎗手」とは呼ばれない。だって槍は本家金鎗手ほど上手くないし、そもそも前にほとんど出ないし。ちょっと後方から敵将を長距離狙撃。それが我らのチートスナイパー花栄。ちなみに配属は秦明隊の副官辺りです
　・そんな、後方にいてくれるととっても安心の花栄さんは爽やか系イケメン。笑うと白い歯キラッ☆的な
　・なのに、梁山泊三大ガッカリの一人に数えられている。何故か？
　・梁山泊屈指の嫁馬鹿
　・行動原理は全て嫁。一人息子より妹より嫁が大切。嫁のために戦い、嫁のために敵を狙撃し、嫁のために生還する。言い換えれば、嫁のためにしか戦わないし動かない
　・嫁の事で大暴走さえしなければ、基本的に人当たりと面倒見が良くて不正と腐敗を憂える良識的な軍人さん、なんですけどね……
　・そんな花栄さんが、どういうわけか梁山泊馬鹿兄の会の協力者になりました。会員ではない。妹萌え属性はないので
　・理由＝親友の宋清兄さんに協力を依頼された
　・話は遡る事親の世代。簾屋式で元軍人となった宋太公は、実は花栄父と同僚であり戦友であった。この関係で、花栄さんは宋清兄さんと親友になり、宋江お嬢様の事も自分の妹みたいに可愛がった
　・この関係は、宋太公が軍を辞め、宋家村に引っ込み、宋清兄さんが家を出て鄆城県で押司になった今も継続中。手紙のやり取りをしたりとか、たまたま近くに来た時には立ち寄ったりとか
　・そうして時を経て現在、梁山にて宋清兄さんと再会したら、宋清兄さんてば可愛い妹に接近する晁蓋君をどうにかしてやりたいというオーラを出しまくり
　・正直嫁が第一なので生温く見守ろうと放置プレイルートに入りかけたら、その嫁が「旦那様、ご友人の宋清殿のご様子が少しおかしいのでは？　気にかけてみた方がよろしくありませんの？」と言うので、仕方なく話を聞いてみた
　・宋清「私はね、栄、江に嫁いでほしくないと思っているわけじゃないんだ。あの小僧にやるくらいなら君の妾にしてしまった方が……――江を妾に、だと！？　正妻として娶る度胸もない男に私の可愛い妹に手出しさせるものかああああああっ！」花栄「落ち着け清、支離滅裂だぞ。それに僕には妻だけで十分だ」
　・やっぱり放置しようと思ったけれど、嫁に相談したら、嫁「総頭領には私たちを受け入れてくださった恩義がございますものね。ですが、宋清殿との友情も蔑ろにしてはいけませんわ。旦那様、ここは少しだけ協力しつつ、宋清殿の暴走を抑えてはいかがでしょう？」花栄「うんそうだね！　そうするよ！」（すっごいいい笑顔）
　・そんなこんなでいい男とガッカリの比率が３：７くらいなのが、簾屋式花栄なのでした。期待していた人すみません


　次回オリジ水滸語りは、花栄さんと来たらこの人、上役の秦明様でお送りします。
　近日公開（予定）！