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更新履歴、拍手の返信、時に明星について鬱陶しいほど語ってみる
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 だからいい加減、小話カテゴリを作ろうよ簾屋。
 まあそれはそれとして、今日も今日とて行きますよ!
『翠蓮受け10のお題』ブログ小話、折り返し地点の第五夜。
 本日のお相手は、簾屋の大好きな小五だ!




5.青天



 弟の小五が湖のド真ん中に舟を浮かべて、何をするでもなくただ寝そべっていた。
「――何をやってる、小五?」
「……あ、兄ィ」
 波乗り板で近寄って声をかければ、青空を眺めていた小五がムクリと上体を起こして、呆けた声で応じた。目の焦点は合っているのだが、心ここにあらずと言いたげな呆けた表情をしている。
「どうした」
「んー……あの、さ」
「What?」
「俺、何か、変だ」
「Sure。――確かにボーッとしたお前は変だ、小五」
「そうじゃなくって」
 と、小五は何故か胸を叩いた。
「何かここがさ……変なんだ」
 弟が何を言いたいのかが分からない。首を傾げる小二の様子に気付いているのかいないのか、小五はボソボソと話す。
「さっき、さ」
「Yeah」
「翠蓮が、いて」
「Yeah」
「顔真っ赤で、手と足が一緒に出てて、だから俺、『どうしたんだ?』って声かけてさ……そしたら」
「Yeah」
「そしたら翠蓮……――戴宗に、好きだ、って言われた……って」
 それからここが変なんだ、と小五はうつむいてしまった。
「おっかしいな……俺、今、すげー嬉しいんだぜ? 戴宗がやっと翠蓮に告白したって……すげー、嬉しいんだけど……」

 何で俺、胸が痛いんだろ。

 途方に暮れた声音で呟く弟に、小二は呆れた溜め息を吐いた。思い当たる原因を言ってやる。
「――失恋だ」
「…………………………え?」
「それはお前、失恋したんだ」
「……俺が? ………………………………誰に?」
「さあな」
 投げやりに答えて、小二は空を見上げる。


 失恋にはうってつけの、腹が立つほどに青い空だった。


§



 戴宗さんも翠蓮ちゃんも出てきてないのに『翠蓮受け10のお題』と言い張る。でも、朱貴っちゃんや劉唐君よりも恋愛色は強いと思うんだ。
 今更言うまでもないと思うけれど、小五の立ち位置は戴宗の親友です。
 小五の中じゃ戴宗>翠蓮だけど、でも戴宗との付き合いの中で三人でつるむ事が多くなって、無意識の内に翠蓮ちゃんの事もちょっと可愛いなぁと思い始めて、だけど戴宗さんと翠蓮ちゃんが想いあっている事を知っているから二人のじれったい恋を応援する立場で。
 で、いざくっついたら、こんな風になっていればいい。
 二人がくっついて、幸せで、自分も嬉しいんだけど、何か寂しくて、悲しい。しかしそれは親友を取られたせいなのか、ちょっといいなと思っていた子を取られたせいなのか、どちらかは読んだあなたの好みにお任せよ!
 どちらにしろ、簾屋は小五が大好きです。青臭くていい子の小五が大好きです。


 明日のお相手は、実はあんまり書いた事のないモコモコこと公孫勝だよ!
 まったく関係のない話だけど、早く『楊令伝』十五巻の公孫勝殿が見たい。水滸翻案物の中で一番かっこいい公孫勝は北方水滸の公孫勝殿だと、簾屋は信じて疑わないぞ!
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